逆流性食道炎、機能性腸症候群、胃食道逆流症の漢方対策
昨日、夜の8時から午後10時近くまでパソコンで相互交流できるIP通信での中医学の漢方講座をうけました。今年、新たに始まった企画で「五臓から診る中成薬IP講座」シリーズで今回は【脾】の話でした。
現在医学の胃腸の話、伝統医学の脾胃の話。季節養生に常用する胃腸によい漢方薬の話でした。
ちょうどわたしの妻は胃腸が弱いことがあるので、常日頃から胃腸をよくする漢方薬は土屋夫妻にとって欠かせないことなので興味深く拝聴しました。
今まで五臓を勉強したシリーズはこちらです。
funin-kanpo.hatenablog.com
さて昨日に勉強した内容に戻ります。
腸内フローラの5つの働き
病原体の侵入を防ぎ排除する
食物繊維を消化し短鎖脂肪酸を賛成する
ビタミンB群、ビタミンKを生成する
ドーパミンやセロトニンを合成する
腸粘膜細胞と免疫力の約70%を作り出している
機能性消化管疾患
胃食道逆流症GRED→身体化障害、うつ病、パニック障害
機能性ディスペプシアFD40%→膨満感、早期満腹感、みぞおちの痛み、みぞおちの灼熱感
過敏性腸症候群IBS→プラセボ効果40%
胃の弁証
胃気上逆→竹茹、枇杷葉、代赭石、生姜、沈香、旋覆花、半夏(鋭い人はわかると思いますが温胆湯の成分が多いですね)
胃寒→桂枝、肉桂、附子、薤白、干姜
胃熱→(飢餓感)黄連、黄芩
胃陰→麦門冬、玉竹、沙参(百潤露)
寒熱錯雑→黄連、黄芩対半夏、干姜
食積→山査子、神曲、麦芽
湿邪
湿邪の特徴
1)湿邪は陰邪であり気機を阻害しやすく、脾胃の陽気を損傷する
2)湿は重く濁る
3)湿は粘着して停滞する
4)下降しやすいため、人体の下部に症状が現れやすい
暑邪(熱+湿)
暑邪の特徴
1)暑邪は陽邪であり、炎熱する性質がある
2)昇散する性質があり、気や津液を消耗する
3)暑は湿邪を伴いやすい
イスクラの胃腸薬
逍遥丸、開気丸、勝湿顆粒、温胆湯、健脾散、健胃顆粒、補中丸、心脾顆粒
胃腸の健康食品
晶三仙、五行草茶、シベリア霊芝、三爽茶、紅沙棘
脾胃基本3点セット
昇(脾)→健脾散顆粒 補う力が強い たとえば朝晩1包ずつ
降(胃)→健胃顆粒 補うと掃除が半分半分 たとえば朝に1包
消(食)→晶三仙
追加 痰湿型:温胆湯 気滞型:逍遥丸または開気丸 気陥型:補中丸
イスクラ健脾散(参苓白朮散)
この中の成分の扁豆、ヨクイニン、山薬、蓮肉の意味は「脾は湿を嫌う」からです。
イスクラ健胃顆粒(香砂六君子湯)
脾胃気虚兼痰湿気滞→疲れやすい、倦怠感、食欲不振、食少、吐き気、食後腹張、腹部膨満感、腹部張満、軟便、下痢、舌苔白、白い多量の痰、口中が粘る、舌苔白膩
補う+掃除する→胃腸によい 逆流性食道炎に健胃顆粒
夏バテ
熱こもりの夏バテ(伝統的)→麦味参顆粒
冷え型(冷房病?現代型)→衛益顆粒(長期に)、勝湿顆粒(急性期)
勝湿顆粒は現代中国では欠かせない素晴らしいもの
勝湿顆粒=二陳湯+平胃散 白膩苔にぴったり
勝湿顆粒の化湿作用
芳香化湿 藿香、紫蘇葉など
解表化湿 藿香、紫蘇葉、白芷、生姜など
理気化湿 陳皮、厚朴、大腹皮、紫草など
健脾化湿 白朮、甘草、大棗など
化痰除湿 半夏、陳皮など
宣肺化痰 桔梗、紫蘇、生姜など
昇陽除湿 桔梗、紫蘇、白芷など
淡滲利湿 茯苓、白朮、大腹皮など
食養生のポイント
よく噛んで食べる
野菜を多めに食べる
遅い時間に食べない
冷たいもののとりすぎに控える
食べ過ぎない
などなど、これから胃腸の漢方薬をよく勉強しようと思いました。
やはり中医師の先生の話をちょっと聞いただけでは血肉にならないので、よく自分自身で独学で本を読み込むなり、中医書を原文で勉強するなど取り組もうと思いました。
こちらのコラムも参考になりましたら、幸いです。
www.tutiya-kanpo.co.jp
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