ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

寝小便の漢方療法は2つある。

先ほど、新規のかたの漢方相談がありました。

お子様の寝小便の漢方相談でした。

小学校高学年の「自然の家」などの宿泊を前に「これではいけない」と思って、漢方相談に来られるお客様が多いです。

治し方は大きく分けますと、正統的な方法としましては、

1)健脾法(けんぴほう)

2)補腎法(ほじんほう)

の2つに分けられると思います。

この他、日本漢方での経験法なども多数あると思いますが、今回は、 「1)健脾法(けんぴほう)」を選びました。

「小水が漏れる」ということは、気(き)のバリア機能の「固摂(こせつ)」が弱いわけです。

そうしましたら「気を益す」ことに重点を置けば良いです。

「気が増える」ということは、バリア機能の「気の力」が増します。

腎臓、膀胱系の漢方用語でいう陽気の力も良くなって、お小水が漏れにくくなってきます。

これを漢方では補気健脾(ほきけんぴ)」または「収斂固渋(しゅうれんこじゅう)」と呼びます。

胃腸が丈夫になれば、からだの抵抗力を増しますし、「膀胱の漏れない保つ力がパワーアップ」なので、寝小便対策になります。

漢方の味は、胃腸を丈夫にする処方です。

漢方薬の天然生薬の「自然の甘さ」を感じて、飲みやすいことでしょう。

この他、寝小便をしなかったら、カレンダーに花丸を書いてあげて、誉めてあげる「花丸療法」なども、いい感じだと思います。

寅さんの映画「寅次郎物語」でも、福島県郡山から家出してきた秀吉くんが寝小便をして、世界地図を作ったので、美保純さん(たこ社長の娘役)がニコニコしながら「秀吉くん、やったな」と暖かく言っていたので、そのような愛情も大切だと思いました。

(秀吉の寝小便は、寅さんがマドンナ役の秋吉久美子さんと、旅館の一室で「お父さん」「お母さん」と呼び合い、秀吉を真ん中に「川の字」で家族のようになるときにも、重要な役割を果たします。見てのお楽しみです)