ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

室生寺に行ってきました。

先日、念願だった室生寺に訪れることができました。

以前にメールマガジンでも紹介しましたが、

土門拳さんの文章を引用させて頂きます。

「デモ取材と古寺巡礼」より

しかし今の日本は問題が多すぎる。医者ならば、急患が多すぎるというところである。

ベトナムはいうに及ばず、沖縄、核禁、公害、物価と問題は内外に山積している。

1970年もすぐそこへきている。

即決即効の対症療法が必要で、気の長い持久療法などでは手遅れになってしまう。

患者が死んでしまった後では、投薬のしようもないようなものだ。

報道写真家としてのぼくも、今日ただ今のアクチュアリティのる問題と取り組んで、

現場の目撃者として火柱の立つような告発なり、発言なりを行いたい。

いわば民族の戦いにカメラを持って参加したいのだ。

それにしても、その民族のド根性が問題である。

どういうふうに考え、どういうふうに行動するにせよ、

日本人が日本人でなくなったら、無意味である。

何よりも日本人が日本人を忘れたら、すべてはむなしい。

「古寺巡礼」で苦しい旅を続けている時、

自分はなんでこんな苦労をするのか考えさせられる。

結局、一日本人としての自分自身が日本を発見するため、

日本を知るため、そして発見し、知ったものをみんなに

報告するためだということに思い至る。

それにしてはまずい写真をとるじゃないかといわれれば、一言もないが、

志がそこにあることは間違いない。

もちろん、この足がままになれば、そんなことをいっているひまもないだろう。

今はままにならぬ足をなでながら、二律相反の思いに悩んでいるとでもいおうか。

私は、土門拳さんの文章が大好きで、いつも読んでうっとりしています。

何より、かっこいい。

私も「日本人の魂」で、「日本の美」を見つめていきたいのです。

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<2007年5月26日撮影 室生寺 金堂>