ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

基礎体温が高めの対策

先週から相談をされているお客様で、基礎体温が高めのかたが

いらっしゃいました。

低温期が36・5度くらいで、高温期は37度を超えてしまいます。

周期は、26~30日くらいです。

過去に人工授精を6回くらい、体外受精も1回していますが、

なかなか思うように結果が出ていません。

ちょうどご主人様と一緒に来店して頂きましたので、

奥様には「基礎体温が高めの対策」と。

ご主人様には、「精がつく漢方」をお勧めさせて頂きました。

先週の今日で、まだ漢方を服用して1週間も経たないですが、

気持ち基礎体温の温度が下がってきたそうです。

あまり高めの場合には、いわゆる「サウナ状態」で

卵が着床しにくいと考えますので、基礎体温の状態を

良くすることはとても大切なことです。

基礎体温が高め」のときの理由としては、

1)腎陰虚(じんいんきょ)による内熱(ないねつ)、陽盛(ようせい)体質

2)ホルモン治療をしている。

などの理由が考えられます。

年齢的にいえば、30代後半からは、

陰虚内熱(じんいんきょないねつ)と言って、

からだの体液、潤い成分の現象も考えられます。

○人間の体の潤い、体液 →腎陰(じんいん)という水分

○体のエネルギー、活力、陽気→腎陽(じんよう)という温かさ

に分けて考えますと、だんだんと体が乾いてくるのと一緒で、

腎陽のエネルギーが変わらなければ、相対的に

のぼせやすく、基礎体温も上がってきます。

同時に、38歳を越えてきますと、

原始卵胞も減ってきて、「卵巣の力(卵巣予備能)」が弱くなってきますので、

脳からのFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌が増えてきます。

その結果、FSHが高くなってくるのと同時に、

基礎体温も上がってきますので、

基礎体温が高めのときの対策」は、FSHが高めの対策にもなるとも言えます。

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<平成18年12月10日 昼休みに若木山(おさなぎやま)より月山展望>

今日は、月山は雲隠れ。

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若木山はすっかりと落葉でした。