こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
昨日の夜は、午後8時から午後10時までテレビ電話で全国の漢方薬局の先生方と症例検討会をしました。
議題は2つで、今回は私のメモの清書を書き込みます。
中医師 劉先生と中心にした検討会でした。
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1)体外受精の移植のとき、ETのとき出血したら失敗しやすい。
↓
血の鉄分に毒性があり受精卵に悪い。
(これは京都の婦人科医の中山先生も言っていた)
2)生理期の体温が悪い
高温期の生理前の不正出血は、移植周期の前には解消したほうが良い。
原因は、
○気虚(ききょ)
○肝鬱化火(かんうつかか)→二至丹が良い
二至丹→BBT高め、35歳以上の方
3)低温相が長い→陰陽の不足がある
杞菊地黄丸や参茸補血丸などを使ったり。
4)活血化淤剤の使い分け
血府逐淤丸→補と寫のバランスが良い
BBTが高め→水快宝、田七人参
気滞→冠元顆粒
生理に血塊があってコアグラ状の出血→弓帰調血飲第一加減
水飲も解消できるから。
5)子宮内膜が薄い方→紅沙棘(天然型ビタミンE)、お肌もきれいになる
6)高温期の皮膚のトラブル→二至丹→高温期が楽になる、流産予防に
7)流産─染色体の異常で流産。受精卵の質を良くする。
8)高プロラクチン─乳漏、乳房張痛→炒麦芽で改善。
養生茶は、玫瑰花、仏手
9)移植後の高温期出血─帰脾錠、二至丹で収斂固摂止血
10)自然周期卵胞期が長い→補腎薬で改善。
11)採卵数が少ない、分割が良くない→卵巣機能を高め、刺激を避け、自然周期採卵を望み。半年くらい体づくり
12)皮膚のトラブル─鬱熱、陰虚虚熱
13)排卵が早い→滋陰、収斂作用→夏至と冬至にとれるものが良い。
14)クロミッドを使うときに、胎盤エキス製剤→おりものや生理の量に。
15)プロラクチン
脳下垂体の一部分から分泌される乳腺刺激ホルモン。
妊娠後乳腺の刺激、授乳期間乳汁の分泌を促し、排卵を抑える働き
入眠後60~90分で血中PRLは優位に上昇し、夜間にピークに達し、覚醒後は1時間以内に低下、午前10~12時ごろ最低値を示す。
…
○肝系欝熱→乳汁微黄、濃い、乳房張痛、イライラ、口苦咽干、便秘不眠→BBTは二層性、不安定→加味逍遥散、炒麦芽
○腎虚火旺→閉経不妊乳漏稀薄、腰がだるい耳鳴り、五心煩熱、舌赤少苔、一層性、不安定→瀉火補腎丸、炒麦芽、オリヂンP
○脾虚痰湿→閉経肥満、乳汁量多稀薄、乳房張痛なし、むくみ便が柔らかい、舌淡膩→一層性、卵胞期長い→補陰剤+炒麦芽など
<2009年9月17日 我が家の庭 西洋朝顔 「ヘブンリーブルー」>