おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
連日の猛暑ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さて、今日の話題は「阿膠(あきょう)」です。
2010年7月27日(火)に夜10時から日本テレビ系列「魔女たちの22時」で阿膠(アキョウ)が取り上げられたそうです。
その話題とは、
「50歳の女性が、自分の息子の彼女と勘違いされるほど若さを保っている秘密は、薬膳料理などでも使われ、中国で数千年前からあるコラーゲン・阿膠(アキョウ)の入ったスープを飲み続けているから、と紹介されました。」
だそうです。
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以前のココログの記事から阿膠について紹介させて頂きます。
「女性のための漢方レッスン(5)…楊貴妃の美容法」
楊貴妃(ようきひ)は、唐の時代随一の美女と言われていました。
皇帝の息子さんの嫁探しをしていましたから、中国全土から美人と思われる女性を一同に集めました。
その中に、楊貴妃もいました。
あまりにも楊貴妃がきれいでしたので、結局は、皇帝は息子ではなくて、皇帝自身の奥さんになることとなりました。
楊貴妃は、実在していたかは不明で、伝説の美女として知られています。
生まれつきの美人ではなかったが、常に皇帝に気に入られるように美しさを保つ、キープする努力をしました。
いろいろな物が美容に使われていたが、秘密とされていましたが、現代明らかにされてきました。
秘密の漢方薬の一つは・・・「阿膠(あきょう)」です。
阿膠は「ロバの膠(にかわ)」で天然のゼラチンですが、普通にとるのは大変。
つまりコラーゲン成分が豊富なのですが、実は婦宝当帰膠に配合されているんですよ。
婦宝当帰膠が美容やお肌に良いことも分かりますね。
日本の漢方薬で先ほど紹介した「当帰(とうき)」が配合されている漢方薬は、他にもいろいろとあります。
婦人の「聖薬」である「当帰」と「阿膠」の両方が入っているのは、婦宝当帰膠だけです。
(「女性のための漢方レッスン(3)…当帰の昔話」も参考にしてください)
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イスクラ産業さんからは、以下の情報を頂きました。
生薬物語 「阿膠(アキョウ)」
【基原】 ウマ科の動物、ロバの皮を、毛を取り除いてから、よく煮て膠の塊にする。
【成分】 大部分はコラーゲンおよび部分的水解物からなり、基本的にはタンパク質である。
加水分解により多種のアミノ酸を生じ、その中には、リジン、アルギニン、ヒスチジンなどがある。
【性味・帰経】 甘、平。 肺、肝、腎経に入る。
【薬効と主治】 陰を養い血を補う、胎を安らかにする、の効能がある。
血虚、過労による咳、吐血、鼻血、便血、月経不順、子宮の不正大量出血、胎漏を治す。
(参考文献:小学館・中薬大辞典)
中国最古の生薬専門書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』に上品として収載されている「阿膠(あきょう)」は、古くから主に婦人病の治療薬として使用されています。
中国の山東省東阿県(さんとうしょうあけん)が主産地であり、阿県の膠から、阿膠(あきょう)と呼ばれるようになりました。
西太后(せいたいごう)は不妊症の治療に阿膠を用い、後に清朝10代皇帝となる同治帝を出産しました。
中国4大美女のひとりで唐代随一の美女といわれた楊貴妃は美しさを保つため、阿膠を用いていたというのは有名な話です。
また、中国南方の女性は、思春期に入ると阿膠を使った薬液を服用して肌を白く張りを持たせる習慣があります。
(参考文献:文芸社・あなただけの美肌専科)