こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日は、午後から学校保健委員会に学校薬剤師として参加して、早々にお店に戻って漢方相談のお客様と会話していたところです。
やっと天気も晴れて雪解けしている感じの山形です。
さて、今日は中医師の王先生にいろいろと中医学を教えて頂いたのでログしていきます。
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土屋 「生理周期が25日。生理の5日前から目の疲れ、肩こり、腰痛が悪化する方の場合はどのように考えたらよろしいでしょうか?」
王先生
「PMSだと思います。
生理前は黄体ホルモンが高くなります。
いろいろなところをターゲットにして受容体が何百種類とありますから、いろいろな症状がPMSとして現れます。
過剰に反応するときをPMS、月経前緊張症と言います。
たとえば睡眠が悪くなったり、胃腸が悪くなる、胸が張って痛くなるなど人さまざまです。
PMSは肝鬱(かんうつ)です。
肝鬱を改善することを目標に、加味逍遥散+杞菊地黄丸、腰痛を考えるのでしたら独歩顆粒もいいです。
肝鬱の改善に、肝腎陰虚の改善も目標にします。
二至丹を生理の4~5日から杞菊地黄丸に併用するとより良いです。
5錠×3回
低温期だけで十分。
生理の5日目からきちんと補腎
排卵前後から、逍遥散や加味逍遥散など疏肝(そかん)が必要。
生理のために子宮に血が集まるから、頭のほうが血虚になって生理5日前から目の疲れなど起こります。」
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土屋 「ちなみに二至丹の使い方教えてください」
王先生「基本は低温期ですが、高温期に使う場合には 1)出血 2)BBTが高い、微熱とか 3)便秘に潤す働きなど期待できます」
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土屋 「生理が10日間続いているそうです。このような場合にはどのように考えますか?」
王先生 「まず婦人科で検査したほうがいいです。ポリープや子宮筋腫がある可能性も。異常がなければ女性ホルモンの乱れと判断して二至丹を使うことが可能です。」
ということで大変に勉強になりました。
今後とも頑張って漢方相談していきたいです。
<2013年2月17日 山形市白山>
喫茶店から眺められる蔵王の風景です。
赤い白山橋も胸にキュッときます。
大好きな風景です。