こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
「不妊症の年代別子宝漢方相談」のシリーズです。
前回は 「不妊症の年代別子宝漢方相談…その4 生理不順のタイプ、生理不順の原因」で月経不順、生理不順の定義でした。
薬局で不妊症の漢方相談をしていますと、月経周期が25日前後と短いタイプの方と、月経周期が35日前後と長めのタイプの方がいらっしゃいますので、それぞれ<月経周期が短め>と<月経周期が長め>として体質を考えて漢方相談を担当させて頂いています。
月経周期が短いことへの漢方対策
月経周期が遅れる人への漢方対策
こちらのスレッドも参考になりましたら、幸いです。
さて本日の不妊症の漢方の話題です。
この「不妊症の年代別子宝漢方相談」は仙台市での劉先生の漢方講演をもとに記録しています。
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◎生理不順の漢方治療の三拍子
養血調経(ようけつちょうけい)、活血化淤(かっけつかお)、補腎精(ほじんせい)
○養肝血─充血海 例 当帰を主体にした漢方など
○行気血─通血海 例 丹参製剤など
○補腎精─益天癸 例 人参と鹿茸が配合されている補腎剤
3ヶ月間服用してみて生理が来なかったら病院で検査をしていく
衝脈→血海
任脈→胞胎
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<月経後期(過少月経)の不妊症のタイプ>
機能性:黄体機能不全、無排卵周期症、希発月経、高プロラクチン、甲状腺機能異常
器質性:子宮腔癒着、子宮体内膜炎(結核性)
○生理周期の変化
生理周期>39日、あるいは不定期
あるいは月経期出血が2日胃内
○基礎体温の特徴
基礎体温が2層性で低温期が長い、あるいは単相性
○ホルモン
FSH,LHが正常あるいは低い、男性ホルモンやや高い
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不妊症の月経不順(後期):中枢性の基礎体温の特徴 (1)
基礎体温の特徴:卵胞期長い、わりに安定、平坦
腫瘍、ダイエット、薬物、FSH、LH分泌不足、高プロラクチン、男性ホルモン(テストステロン)高い
中医学の弁証:腎虚(じんきょ)、瘀血(おけつ)、気血不足
漢方薬:補腎剤、活血薬
この続きは次回に…
<2015年8月19日>
朝の散歩の風景です。
ここでも烏瓜を見つけることができました。
烏瓜の花は白くて可憐です。
今年の夏はあちこちで烏瓜を見つけたので、秋になっての実を観察することも楽しみです。
この黄色い花はオオマツヨイグサです。
学生時代に採葉したことが懐かしいです。