おはようございます。
本日の山形は柔らかい春雨のような雨が降っています。
この季節の雨は雪国にとって「暖かさ」の象徴のようなものであり─もちろん氷点下で寒かったら雪になるわけで─根雪なった残雪も溶けていくといいなあと期待しています。
今日は仙台もかなり春先のような陽気になるようですね。
この時期の日本海側は荒れやすいですが、仙台方面は落ち着いた天気が多いようです。
妻も先日、仙台丸善でいろいろと本を購入してきたようです。
さて先日のお客さまからのお問合わせが2点ありましたので、この場を借りて再度、ココログの愛読者の皆様にもお知らせします。
1)独歩顆粒は高血圧のお薬をお医者さんから処方してもらっているのですが服用して大丈夫ですか?
<2012年11月20日撮影 土屋薬局店内>
よくお客さまからの問い合わせが多い典型的な独歩顆粒の服用に関してのご質問です。
イスクラ独歩顆粒(どっぽかりゅう)
効能効果:疲れやすく、下肢が冷えやすいものの次の諸症:腰痛、関節痛、下肢のしびれ、痛み
用法用量:成人(15歳以上)1回1包、1日2回、食間または空腹時に服用してください。
独歩顆粒は独活(ウドの根っこ)、桑寄生(ヤドリギ)など16種類の植物生薬から抽出したエキスを顆粒にした第二類薬品です。
疲れやすく、下肢が冷えやすい方の関節痛、腰痛、下肢のしびれ、痛みの改善を目的にしています。
製造工場は、中国四川省の温江工場です。
イスクラ産業さんの自社工場になり日中合併のすごい最新型の工場で独歩顆粒は国内で発売されている独活寄生湯製剤ではトップクラスの品質を誇ります。
独歩顆粒1包を湯飲み茶わんに入れまして、お湯割りしてみます。
けっこう、しっかりとした量がある独歩顆粒です。
ジャーっとお湯で割ると、風味があるいい独歩顆粒の漢方の香りがしてきました。
入れ歯をされている方もドライマウスに悩む方も安心です。
なぜならお湯に割ってインスタンコーヒー感覚で服用できるからです。
この時期の土屋薬局は朝の除雪がとても大切な仕事になります。
駐車場をしっかりと雪かきしていないとお客さまがお車で来店できなくなりますし、なによりここに住んでいるものとしてのプライドとメンツがあります。
けっこう車で道路を通るだけでも、またそのお店の前を歩くだけでも、しっかりと除雪されているかどうかで、そのお店、クリニック、病院、総合病院の実力が分かるものです。
ある総合病院は雪があまり除雪されていなくて駐車場がガタガタで驚いたのですが、後からその地域のお客さまにお話をお聞きするとやはり経営がうまくいっていないそうです。
またある商店街に雪が降る日に買い物に来るまで妻と出かけましたら共同駐車場も雪はきされていなくて、怖くて車を停めることができなくて、戻ってきたことがありました。
知らない土地だと、どこにブロックが置かれているか分からないので、車を破損する恐れがあるので、下手に駐車できないのです。
たとえば、、
<2017年1月14日 土曜日の土屋薬局駐車場です。土曜日は朝の9時から午後6時まで漢方相談可能です>
このような駐車場と道路の境目の雪もしっかり片付ける必要があります。
この雪は道路の雪を除雪車が除雪したあとの「お土産」です。
道路は旧国道13号線です。
子宝相談、漢方相談ののぼりです。この旗は、長崎県の薬局の先生がたが作成しましたので、まさか、こんな雪国で雪のなかでも頑張ることになるとは思ってもみなかったでしょう。
さて雪はきをしましたら、腰が痛くなったり、体が冷えてきますので、そこで独歩顆粒(どっぽかりゅう)の出番です。
雪かきを終えて冷えた体に独歩顆粒のお湯割りを服用すると体がポカポカして痛みも軽減して、体調が良くなり、悪い病気になることの予防にもなります。
扶正去邪(ふせいきょじゃ)の名方の漢方薬が独歩顆粒です。
扶正去邪とは、扶正(ふせい)すなわち基礎体力をつけ病気に打ち勝つ体力を向上させること。(免疫というかもしれません)
去邪(きょじゃ)とは、風寒湿(ふうかんしつ)のたとえば山形の雪降る寒さが寒邪(かんじゃ)、ピューッと北風が吹くことは風邪(ふうじゃ)、湿邪(しつじゃ)とは雪のジメジメした湿気だったり、雪かきで汗びっしょりになったりすることです。
北風などの風(かぜ)は陽邪(ようじゃ)であり軽やかな邪気なので、容易に陰邪(いんじゃ)と合体しやすく、それが寒邪だったり湿邪だったりするのです。
北風(風邪)+山形の寒さ(寒邪)+雪のジメジメ(湿邪)=風寒湿(ふうかんしつ)
です。
体が健康体ならば全然問題ないのですが、度を過ぎて寒すぎたり、雪が降って大雪だったり天変地異に関係することが波及すると風寒湿は風寒湿の邪気になったり、体の正気が弱ければ邪気が侵入しやすいので風寒湿の邪気と呼ぶのです。
体が元気だったら雪かきも平気ですが弱っていたら、それが深刻な病気の原因になるかもしれません。
いまは中医五官病のトン先生の影響もかなり強く受けていますので、独歩顆粒+頂調顆粒の組み合わせがかなりお気に入りです。
頂調顆粒は羌活(きょうかつ)や防風、ケイガイ、香附子、川芎、薄荷、白芷、茶葉、甘草と配合されているこれも風湿、風寒の邪気を取り除く漢方で、とくに首から上の「目、口、のど、耳、鼻」などの疾患に強いのです。
独歩顆粒の独活と頂調顆粒の羌活で、独活は下半身、羌活は上半身と全身を守る良い組み合わせとして愛用しています。
雪かき後には独歩顆粒などお勧めです。
さて本題に入ります。
独歩顆粒の添付文章には
次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
(8)診断を受けた人 高血圧、心臓病、腎臓病
ここの注意書きで最初に説明がお客さまに足らないとよく「高血圧なのですが独歩顆粒の服用大丈夫ですか?」とお問合わせがきます。
基本的に独活寄生湯、独歩顆粒を服用したから高血圧になるわけではなくて─もちろん皆様ご理解されていますように高血圧の生活習慣、食塩の摂取量が多いことと飲酒や運動不足により─この添付文章は独歩顆粒に甘草エキスが1日量1.03グラムと1グラムよりも多く含まれているときに、このような記載をする必要があるルールがあることに起因するものです。
「発売当初の丸薬の独歩丸の時代から、独歩顆粒に切り替わっても土屋薬局では高血圧の副作用になったお客さま、誰一人ともいませんのでどうぞ安心してご利用ください。」
このように「1)独歩顆粒は高血圧のお薬をお医者さんから処方してもらっているのですが服用して大丈夫ですか?」とご質問を頂いたお客さまに回答させて頂きました。
とても良い漢方薬ですね。
さて2番めの質問、大石田から来店されたお客さまへのご回答です。
2)土屋薬局さんでは医師の処方がなくても漢方薬が購入できますか?
はい、薬局製剤としての漢方薬の販売が正式に法的に認められていますので、安心してご相談ください。
また薬局には実は医療用医薬品の漢方薬以外の優れたもの、上記の独歩顆粒などさまざまございます。
余裕があればしっかりとした漢方薬局でのご相談も体調を回復するには有効だと思います。
独活寄生湯製剤の独歩顆粒はその最有力の優れたもので、カラダを丈夫にしながら、痛みやしびれの改善にも素晴らしいです。
むずむず足症候群で独歩顆粒とプラスアルファの漢方製剤でだいぶ短期間で調子が良くなっているお客さまもいらっしゃいます。
ということで今日は「漢方について教えてQ&Aでした」
<2017年1月29日>
冬の大石田大橋からの最上川ながめ
水鳥が浮かんでいるのお分かりになりますか?
疎開中に斎藤茂吉も大石田から横山へ行く散歩コースだったそうです。
「最上川逆白波のたつまでに ふぶくゆうべとなりにけるかも」
高校時代に、古文の先生が短歌のプロで斎藤茂吉の権威でした。
日本の短歌は2つのピークがあって、1つは万葉集。
もう一つは斎藤茂吉という山が聳え立っているそうです。
冬の晴れた最上川