ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

女性のための漢方レッスン(6)…女性のための不妊症周期療法

「女性のための漢方レッスン」の6回目です。

女性のための漢方レッスン

(主催者の許可を得て撮影しております。きちんと取材用の腕章も付けました)

今回は、陳先生に引き続きの河野康文先生の講演の紹介です。

私は、じきじきに教えてもらっていましたので、「師匠」にあたります。

人柄がほんとにいい先生です。

さて、河野先生からは「周期療法」についての分かりやすい説明がありました。

河野康文 先生 「女性のための周期療法」

1)現在、不妊症で悩むカップルはたくさん多い。

統計によると、7組に1組は不妊症。

不妊症周期療法」は、女性の健康管理にも良い。

周期療法は、今から50年前に西洋医学東洋医学をドッキングさせ、不妊に悩 むカップルに大きな恩恵となっている。

考えかたは、基礎体温などのホルモンバランスの変動をもとに、中医学の考え方を当てはめたもの。

2)月経のしくみ  

視床下部→下垂体→(卵胞刺激ホルモン)→卵巣

卵巣は、「すもも」くらいの大きさで、原始卵胞がたくさん入っている。

                  

卵胞からは、エストロゲンが分泌され、エストロゲンがでると、子宮内膜が厚くなる。

月経後の時期、つまり卵胞期は女性にとって良い時期。

自信があって、安定感がある。

エストロゲンは、動脈硬化の予防にも良い。

そのために狭心症などの生活習慣病になる確率は、男性より少ないし女性は男性よりも、エストロゲンのお陰で平均寿命が長い。

しかし、エストロゲンが過剰だと、子宮筋腫やガンなどにもなりやすいという欠点もある。

                  

卵胞は、およそ2cmになると排卵

卵胞は黄体に替わり、プロゲストロンを分泌。

基礎体温も0・3~0・5度くらい上がる。

プロゲステロンでさらに内膜が厚くなる。

受精卵は、古い内膜には着床しないので、毎回新しい内膜を作る必要がある。

つまり受精卵は少しわがままで、この行為が「月経」と呼ばれているもの。

「周期療法」

中医学理論+西医の月経分泌理論をドッキングさせたもの。

○卵胞期→陰血の増殖期

卵胞期はとても重要な時期。

周期療法では、補腎薬と養血薬を使っていく。

周期が長い人は、卵胞期が長い。

卵胞を育てるパワーが足りない。

睡眠が重要…睡眠は卵胞を育てる。

たとえば、日本橋のお客さんは、薬は高いものをたくさん飲んでいるのに、睡眠は不規則で夜更かしです。

卵胞の発育は夜の「陰」の時期ですから、薬をきちんと飲んでいるのに睡眠できてないのは、無駄になります。

ある意味、睡眠は薬より重要ね。

当店で月に1回漢方相談会を実施している何(ふー)先生も、睡眠指導をしていますが、山形のかたは寝るのが早くて素晴らしいとおっしゃっています。

先日も話を聞いたら、「東京の人は、学生時代から寝るのが夜の1時、2時で、OLになってもその生活を続けているので、みんな生理不順になっているのよ」と言っていました。

卵巣嚢腫と冷え性の話題(生理時の養生法)」も参考にしてくださいね。

排卵

温養活血、排卵促進。

ムードつくりも大切。

黄体期(高温期)

陽気の増殖期。

補腎陽。

○月経期

活血排卵促進

うまくいかないと

生理痛

次のステージの「卵胞期」に悪い影響となる。

「周期療法」は、身体づくり。

女性の体がもつ本来の力を引き出す。

自然な妊娠しやすい体をつくる。

         

周期療法→月経のトラブルをとる。

生理痛、周期の乱れ、周期が長いこと、周期が短いこと、黄体不全、PMS(怒りっぽい、食欲ないなど)

漢方は食事の延長

生理が乱れる

生活習慣の乱れが関係している。

今回で、第一部と第二部の中医師の先生のお話は終りで、次回からは「ゲストトーク」になります。

女性のための漢方レッスン

(主催者の撮影許可をもらって会場を撮影しました)