こんにちわ、薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
先週末から今週明けと仕事が忙しくなり、ホームページやもちろんここの漢方体験ドットコムも更新できずに、「あ~、このまま今週は何も更新しないかもしれない~」と思っていましたら、嬉しいお便りが先ほどありました。
「嬉しい話シリーズ」です。
こんにちわ、土屋です。
先週末から今週明けと仕事が忙しくなり、ホームページやもちろんここのココログも更新できずに、「あ~、このまま今週は何も更新しないかもしれない~」と思っていましたら、嬉しいお便りが先ほどありました。
「嬉しい話シリーズ」です。
Yさんは、33歳です。
不妊で7年間悩んでいます。
3年前に病院にも2年間は通院していたのですが、夫の海外不妊を期に治療を止めました。
不妊治療をしているときには、高プロラクチン血症のテルロンを1年半服用していて、2度の排卵誘発の注射を受けました。
この相談を受けたときには、海外在住であと何ヶ月かで帰国するので漢方も服用して、日本での治療再開とともに健康な母体をつくっていきたいとのことでした。
手足は冷たく、いつも冷え性です。
肩こりひどいです。
肩こりがひどいと片頭痛になるそうです。
食欲あります。胃もたれもありません。
通じやお小水も良いです。(正常です)
ただし、ストレスや冷え性、疲れなどに弱いです。
28日周期の生理で、月経期間は5~6日間です。
経血量が少なくなったのが気になりますし、塊も混ざります。
生理痛よりも排卵痛のほうがひどいです。
生理が終わってから、排卵までの間に下腹部がキリキリと痛みます。
生理前に胸が痛くなりやすいです。
さて当店からは、「当帰を主成分とした瓶入りの漢方薬」と「麦芽を炒ったもの」をお勧めしました。
その後「血行を良くする丹参や山形県の花─紅花が配合されている漢方薬」もお勧めしまして、約半年の服用での嬉しい報告となりました。
自然妊娠です。
漢方の服用方法の紹介です。
「当帰を主成分とした瓶入りの漢方薬」は養血調経で、生理のリズムを整えます。
先日の「不妊症カウンセラー、体外受精コーディネータ養成講座」のときにも、「○着床障害をめぐって 斗南病院 生殖内分泌科 東口篤司先生」という講座があったのですが、その中で「当帰を主成分とした瓶入りの漢方薬」も着床障害の改善に良いと書いてありました。
「血行を良くする丹参や山形県の花─紅花が配合されている漢方薬」は、淤血(おけつ)という体の淀んだものを解消しますので、卵巣や子宮内膜などの状態が良くなって、授かりやすい環境になってきます。
麦芽を炒ったものは、プロラクチンが高いとか、PMSで生理前にイライラしたり、胸が張りやすいなどの体質改善に有効です。
「排卵痛」なども、原因としては中医学的に考えますと、
1)気滞(きたい)
2)淤血(おけつ)
の2つの原因があると認識しています。
気滞(きたい)や淤血(おけつ)があると何が悪いかといいますと、「通じざればすなわち痛む」ですから、排卵痛の下腹部痛などにもなりやすいのです。
ですから、排卵痛の対策では、
1)淤血(おけつ)→活血化淤(かっけつかお)→血行を良くする漢方…駆淤血剤
2)気滞(きたい)→疏肝理気(そかんりき→ストレスを緩和する漢方薬…疏肝剤
とそれぞれの症状に当てはめていきます。
淤血は、1)痛み 2)しこり 3)黒ずみが特徴です。
気滞は、もちろん「気の詰まり」ですから、ため息やイライラ、憂鬱、気分がさえない、また胸が張る、喉が詰まるなどの感じもあります。
よく「はあ、はあ」とため息をついている人がいますが、これは「気の詰まり」なんですね。
パニックで胸や喉がいっぱいの人も「気の詰まり」です。
(これに関しましては「胸やのどの奥が重苦しい感じ」もご覧になってくださいね)
排卵痛の「痛み」だとすれば、その痛みは「淤血」によるものか「気滞」によるものかを分けて改善を目指します。
たとえば、
淤血>気滞
気滞>淤血
淤血=気滞
などと、個人個人で「痛み」の原因も変わってくるはずです。
Y子さんの場合には、「当帰を主成分とした瓶入りの漢方薬」や「血行を良くする丹参や山形県の花─紅花が配合されている漢方薬」は淤血(おけつ)の痛みに、また「麦芽を炒ったもの」は気滞(きたい)の解消に有効でしたので、妊娠への良き漢方処方になったと思います。
「血行を良くする丹参や山形県の花─紅花が配合されている漢方薬」などは、正式には「理気活血(りきかっけつ)」の働きがありますので、排卵痛対策にも有効なんですよ。
良かった、良かったです。(*^_^*)
最後に奥入瀬の紅葉でお別れしましょう!
さようなら。
真っ赤に燃えるもみじ。
私はこういう写真を撮影したかったのです。
お悩みのかたは土屋薬局までぜひ漢方相談をお寄せくださいませ。
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