ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

カウンセリングスキルアップセミナーに参加して

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<2007年2月24日(土) 東京一ツ橋「日本教育会館」>

不妊カウンセラー、体外受精コーディネーターのための

カウンセリングスキルアップセミナーに参加してきました。

不妊カウンセラー、体外受精コーディネーター認定者、および認定希望者が

一同に集まり、日常的に経験する紙上事例を使い、ロールプレイ演習によって

カウンセリングの実際を学ぶことでカウンセリングスキルの習得または

向上を目的とする」です。

セミナープログラムは、

○平成19年2月24日(土)

オリエンテーション

「チームメンバーと知り合おう」

「チームで事例の課題を話し合おう」

不妊治療における初回面接に必要な情報とアセスメント」

講師:佐藤孝道先生

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「カウンセリングの基礎知識と演習」

講師:赤城恵子先生

「ロールプレイをイメージしよう」

○平成19年2月25日(日)

ウオーミングアップ

「ロールプレイでカウンセリングの実際を演習」

「演習の学びをまとめよう」

「全事例から学びを共有しよう」

まとめ・アンケート記入

閉会

のスケジュールでした。

「チームメンバーと知り合おう」では、チームごとに2人1組となり、

自己紹介、そして他者紹介をしていきます。

「他者に自分のことを伝えられたか、また他者から自分のことを大切に

されていると感じたか」「相手を理解することの困難さ」

「話を聴く姿勢、目線、相づち、うながし、確認など」

「気持ちよく、安心して自分のことを話せたか」などをチーム全体で学習します。

私は、自分の事を人に伝えることの難しさ、また他者を理解することの大切さを

学びました。

自己紹介が苦手なので、克服していきたいです。

「ロールプレイでカウンセリングの実際を演習しよう」

こちらは、クライアント(相談者)とカウンセラーの役に

それぞれ分かれ、他のメンバーはそのカウンセリングを観察し、

カウンセリングが終わってから「自己評価」「他者評価」をしていきます。

○カウンセラーの自己評価

○クライアントからみたカウンセラーの評価

○観察者からみたカウンセラーの評価

の3点から、それぞれのスキルを見直していきます。

これは、非常に勉強なったことで、私自身も「他人から評価」を受けまして、

自分の欠点や特長などを学びましたので、今後に生かしていきたいと思いました。

聖路加国際病院婦人科部長の佐藤孝道先生のお話は、

日々の診療のなかでの貴重なお話を伺いました。

「調査し(問診)した上で、治療の見通しをたてる。」ことが、

「イニシャル アセスメント」になるそうで、治療による

生児獲得率など、医学的データーによる資料などを勉強しました。

赤城先生のお話では、カウンセリングの基本を学んでいきました。

カウンセリングの基本としては、まず「自分自身を知る」ことから

始めるということで、「自分の人間観」「価値観」などを確認することなどの

大切さを知りました。

自分のことがよく分からなければ、不安定になり、

安心して日常生活を過ごすことができない。

自己理解を深めることによって「自分は自分である」という安定した感覚

(自己信頼・自己同一性)が得られる。

理解された自分をあるがままに受け入れることによって、

自分を飾らずに「いま、ここで」の気持ちを正直に表現すること(自己一致)ができる。

相手に共感していく力は、自分の気持ちや感情を受け入れ、

理解していく過程を経験することによって得られる。

「人はこうあるべき」といった規範や価値観を把握していれば、

いったんそれを横において、無条件に人の話に耳を傾けることができる。

など勉強になりました。

今回は、カウンセリングの実際を第三者から評価されることにより、

自分自身を見つめ直す良い機会になりました。

「こころ」の状態を把握することの難しさ、他人との付き合いかた、

自分の気持ちとの付き合いかたなども、今後とも良い方向に持っていきたいです。

追記です。

個人的な感想です。

○佐藤先生から「この方の妊娠率は何パーセントですか?」と

質問されまして、大体おおよその数字は当たっていたことです。

婦人科の先生と会話が出来るようなレベルになってきたので、

ちょっぴり嬉しいです。

○一緒に参加していた私の中医学の師匠は偉いと思いました。

私が20代前半の頃に教わった先生で、今でも現役バリバリで

中医学の普及や相談業務をされていますが、

あのお年になりましても、若い人達に混ざってスキルを上げようと

努力されていますので、かなり尊敬しました。

もう15年以上の付き合いですね。

不妊専門クリニックの看護師さんや助産師さんの、

カウンセリング法を実際に聞いたので、とても勉強になりました。

漢方相談の方法と、カウンセリングは違うということです。

(立場が)

○この年になって、自分の相談(カウンセリング)を他人の

第三者から評価してもらったので、本当に為になりました。

女性の視線が入ると、男性の私のカウンセリングには、

足りない点があるようです。

肯定的な意見は、

○笑顔が良かった

○人柄の良さが伝わってきた

○やさしい雰囲気が力になるので生かしてください。

などでした。

(これは、もうカウンセリング以前の問題で、

言葉以外の要因ですから、やはりもっと技術をつけなければ

いけないのでしょう。。恥ずかしい話です)

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