ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

漢方テレビ電話勉強会より…カンジダや不正出血の漢方対策

昨日の7月3日(火)の夜は、毎月恒例のテレビ電話での勉強会でした。

仕事が終わったあとの、午後8~午後10時までの勉強は、得ることが多かったです。

がんばって勉強しました。

まとめていきます。

Oさん 31歳

子供がほしいが、カンジダがなかなか治らない。

皮膚も赤みと痒みがあり、アトピーがある。

これからが、私のメモ帳の整頓です。

(メモ帳は、友人にもらったSONYの手帳でかっこいいです)

生理の後にカンジダになりやすい。

生理の後は、気血不足(きけつぶそく)で免疫力低下でカンジダになってしまう。

全身症状は、寒がり、冷え性、風邪を引きやすい。→気血虚弱(きけつきょじゃく)

舌質:胖大(ばんだい)、歯痕(しこん)、裂紋→脾胃虚弱(ひいきょじゃく)

その他:カンジダ、全身の皮膚の痒みと赤み

タバコと飲酒は、湿熱(しつねつ)を助長させる。

本証→脾胃虚弱(ひいきょじゃく)、気血不足(きけつふそく)

実証→気滞血淤(きたいけつお)、湿熱(しつねつ)

BBT

1:BBTがやや高め陰虚欝熱(いんきょうつねつ)

陰が成長しにくいから、排卵しにくい。

2:低温と高温の差が少ない

低温期が高いので、陰虚(いんきょ)が原因。

高温期の温度はとくに問題ない。

陰虚及陽(いんきょがようにおよぶ)

陰が弱いので、陽気も弱くなり、血(けつ)を支えきれない。

不正出血の原因。

違う時期のBBT(基礎体温

1:犬歯状(けんしじょう)

2:低温期が高い

3:BBT下がりが早い→陰虚及陽、気不統血(きふとうけつ)→不正出血

BBT波動不安定→気滞血淤(きたいけつお)、転化不利←おりものに不正出血

BBTが高い→出血→気鬱化火(きうつかか)

BBT下がりが早い→陰虚及陽←不正出血

BBT波動不安定→気滞血淤←おりものに不正出血

使用している薬

星火健脾散、五行草、田七人参、シベリア霊芝、潟火利湿顆粒、婦宝当帰膠

この人は、今後低温期を改善するべきだ。

今後について

1)検査、夫婦ともに検査する必要がある。

2)カンジダなどの症状は、先に治すこと。

扶正去邪(ふせいきょじゃ)、現在の方針でOK

免疫を高めることが先決。

3)卵胞期の補腎排卵期の活血促排卵

おりものがないときには、補腎陰が必要で、おりものが増えてきたら

理気活血(りきかっけつ)を使う。

4)カウンセリング、タイミング指導

☆生理前の出血

BBTの下がりが早い

陰虚及陽、気不統血(きふとうけつ)

不正出血

気虚(ようききょ)である。

生理がだらだら続いている人には、何日目が生理が多かったを聞いて、不正出血か生理かどうかを判断する。

BBTが高いまま出血

気鬱化火(きうつかか)、陰虚火旺(いんきょかおう)

加味逍遥散、または潟火補腎丸、田七人参

不正出血は、出血の色で判断する。

熱→あざやか

脾虚→茶色っぽい、うすい、水っぽい。

気虚(ようききょ) →帰脾錠、田七人参(でんしちにんじん)

低温期の卵胞の発育が悪い

陰虚によるもの。

卵胞の発育をスムーズにして、排卵を邪魔する素因を除く(気滞血淤)

陰が育たないので、結局は陽虚になり、出血してしまう。

生理前の不正出血でも、卵胞期から改善を図っていく。

排卵期の不正出血は。

陰を重陰させる。気滞血淤(きたいけつお)を治す。

排卵期の出血

理気活血(りきかっけつ)

加味逍遥散(かみしょうようさん)、血府逐淤丸(けっぷちくおがん)、田七人参、冠元顆粒、星火逍遥丸

田七人参→陰虚火旺(いんきょかおう)は少なめに 1日2包

陽虚は多めに使える。1日3~4包

熱による出血→潟火補腎丸や加味逍遥散

20代の人、にきび、暑がり、ストレスたくさんなど。

以上です。

明日は、希発月経についてテレビ電話の勉強会の最後のまとめです。

不正出血対策に、何かの糸口を見出したかのような貴重な勉強会でした。

今後、いろいろな中医学講師の先生方にも、お話を伺って不正出血対策を勉強していきたいと思いました。