おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
NHKを見ていたら、浅間山が冠雪となったと報じていました。
山形もすっかりと寒くなってきて、秋が深まる感じです。
今日は、チョコレート嚢胞の漢方相談の方。
ご懐妊のレポートを書かせて頂きます。
…
20代の教職の方です。
平成20年1月5日が始めてのご相談です。
2年前に子宮がん検診でチョコレート嚢胞が発見されました。
左の卵巣に2センチぐらいの大きさだそうです。
夜は12時前に寝て、朝は7時前に起きています。
夢は見るときは見ます。
食欲あります。お通じなど正常です。
結婚5年目です。
周期は28~30日で生理は7日間です。
生理には血塊があります。
生理痛は、その時によってそれぞれです。
寒がりです。
私のほうからのアドバイスは、
1)基礎体温を定規できれいに書く
(フリーハンドで線を引かれていたので、見えづらかったからです)
2)子宮卵管造影などの検査を婦人科でしてみてください。
3)漢方薬は2人で服用すること。
当店からは、Sさまご本人には2種類、ご主人には1種類をお勧めしました。
小さいお子さんを相手にすることが多い教職の先生は、母性本能が働きやすいので、不妊で悩んでいるときには
つらくなりがちなので、その対策を兼ねた漢方をお勧めしたのでした。
ご主人には、食用アリの漢方です。
○平成20年2月9日
今までのクリニックを転院して、違う病院で子宮卵管造影をしました。
ホルモン検査もしましたが、それぞれ異常はありませんでした。
子宮内膜症の血液検査も正常の範囲でした。
ヒューナーテストも大丈夫でした。
来週の火曜日には卵胞チェックに行くとのこと。
舌ベロは、痰紅(たんこう)で苔は薄白(はくはく)です。
食欲あって、通じも良いです。
体の冷えはそんなに感じなくなっています。
漢方は、ご主人様含めて初回と同じ処方です。
○平成20年3月26日
HCG注射を3回しました。
花粉症がつらいです。
誘発剤は服用していません。
今回の漢方は、排卵日から生理が終わるまでの高温期に活血化淤(かっけつかお)の漢方として─しばし高温期から生理にかけて血行を良くする漢方を選ぶと妊娠しやすいことを体験します─生理前のイライラと淤血を解消する漢方をお勧めしました。
ほかには、花粉症の漢方もお勧めしました。
○5月2日
高温期のグラフがきれいになりました。
Sさまには、3種類の漢方薬。
主人には、食用アリの漢方薬。
○9月29日
妊娠6ヶ月です。
近況は幸せそうに働かれているとのことです。
…
結論
今回の漢方で振り返って良かった事。
1)最初から主人にも漢方を勧めていたこと。
2)教職の方に多いストレス対策の漢方を勧めたこと。
3)高温期から生理期にかけて活血化淤(かっけつかお)の漢方を追加したこと。
などが功を奏したと思っています。
<2008年11月4日 若木山公園 「秋」>