おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
山形は、一昨日が天童祭り、昨日が東根祭りと夏祭りの季節になっています。
今年の夏は暑いですから、祭りも大いに盛り上がっています。
さて、2010年7月15日号の土屋薬局メールマガジンより転載させて頂きます。
編集長後記より。
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●● 5.編集後記 「体質に応じた漢方相談の力」
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昨日の漢方相談で、不妊症の方のご相談を受けました。
山形県東根市神町の土屋薬局では日頃から不妊症の子宝の漢方相談が数多く寄せられています。
多くのお客さまに喜んでいただいています。
病院での不妊治療がうまくいかないことで西洋医学一辺倒から東洋医学、不妊症への漢方パワーを期待されるお客さまが増えてきました。
不妊症。結婚3年目で仕事にも家庭にもストレスがあり辛く、いまは休職中とのことでした。
近くのドラッグストアでは、あなたが疲れやすくてだるいのは、体調が不良なのはアミノ酸が足りていないからでしょう。
と言われてアミノ酸製剤を販売されたそうです。
そのお客様の舌ベロは、舌の尖が赤みが目立ちます。
これは心熱(しんねつ)、心肝火旺(しんかんかおう)といって、ストレスが多い状態になるのです。
また舌ベロの苔は白くて厚めです。
白苔(はくたい)と呼ばれる舌ベロですから、心熱のストレスに同時に痰湿(たんしつ)と呼ばれる邪気も多めです。
これが肥満や生理不順、夜に眠れない、夢が多い、憂鬱などの原因になってきます。
痰熱(たんねつ)と呼ばれる症状です。
いまは7月で梅雨時でもありますから蒸し暑く、外湿(がいしつ)も多いために、ますますだるく疲れやすく、体調も湿邪に引きづられるように悪化していきます。
そんなときには、たんにビタミン剤やアミノ酸製剤の栄養剤を補給しても無駄なだけです。
体に溜まった栄養過剰、ストレス過剰のところをサッパリと、流行りの言葉ではデトックス気味にもっていくことがポイントです。
漢方では、去痰清熱(きょたんせいねつ)の方針でお勧めしました。
食事では「30回はよく噛む」をお勧めしました。
「何を食べて健康になるのですか?」と言うよりも、食べ過ぎない、よく噛むことが大切です。
ストレス対応策は、職場や家庭環境などの周囲はある日突然に変わるわけでもありませんから、まず「自分が変わる」ことをお勧めです。
自己啓発ではありませんが「物の見方」を変える。
パラダイムという自分の目を転換していくことがもっとも必要になるかもしれません。
体質に応じた漢方相談の力が発揮されると、ダイエットや不妊症にもかなり有効だと思われます。
薬剤師、国際中医A級、不妊カウンセラー 土屋幸太郎
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<2010年8月8日 村山市富並>
夏のあぜ道