こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
本日は、恩師の中医師の周軍先生からお電話がきまして、いろいろとお話しさせて頂きましてまた一つ中医学について詳しくなった気分です。(今日の中医師の先生は女性の先生で、とくに女性の不妊症などの漢方が得意な先生です)
先生がお話くださったこと、忘れないようにログしていきます。
土屋 「体外受精を20回以上された不妊症のお客様がいらっしゃいます。40代です。AMHは3で、FSHはかなり高くなっています。」
漢方師匠 「まず言えるのはストレスがかなりあると思います。体外受精をするたびに、期待して、そして失敗したり、流産するたびにがっかりと落ち込んでしまいます。
年齢によって、つまり35歳を超えて42歳前後になりますと(女性は7の倍数で変化する)、陰虚や腎精が不足していきます。
陰精(いんせい)不足です。
すると当然のように卵子の質が悪くなります。
卵子の質が悪いことは受精しにくいことです。
陰精不足は、肌の年と同じです。
赤ちゃんは若い人は肌に弾力があってピチピチしています。
20代の卵子は元気がある。
外の膜も柔らかくて弾力があって精子が入りやすいです。
40代の卵は膜が厚いので顕微授精(ICSI)でも精子が入りづらくなっています。
老化が進み、陰虚(いんきょ)になると余計に卵子の膜が硬くなります。
年齢によってますます陰は減り↓、体の奥の乾燥が進んでいきます。
肌が乾燥するだけでなくて、体の陰が減るということは、体の奥も乾燥するということです。
漢方、中医学は体調にあわせて調整する必要があります。
漢方相談では基礎体温もいいですが、まずは望診が大切です。
顔色や元気があるかどうか、落ち込んだり、イライラしていないかどうかを望診します。
次に西洋医学的なBBT(基礎体温)のチェックです。
基礎体温はあくまで参考にします。
40代は生殖機能が低下しています。↓
補陰するのは、枸杞の実や菊の花が入った補腎薬。
また動物生薬、血肉(けつにく)の入ったもの、参茸補血丸やオリヂンP顆粒などあります。
参茸補血丸は鹿茸が配合された漢方薬、オリヂンPはプラセンタ製剤単一のものです。
低温期には血(けつ)と陰を補っていきます。
私の経験では鹿茸と亀板が良かったです。
亀板は熱がとれます。
40代は基礎体温は上がってくるので、補陰精することは大切です。
陰虚です。
二至丹も使えます。経験上、枸杞の実や菊の花が入った補腎薬(杞菊地黄丸)のほうが効き目は良いようです。
ほかには、加味逍遥散も少量で使ったりします。
組み合わせが大事。
少量でもいいから組み合わせて相談していく。」
…
余談:最近、私がチャ○を服用して良かった話から。
→利水、痰湿をとったり、解毒効果がある。
補正と去邪の双方向性があり使いやすい。
漢方師匠は、胃炎、胃潰瘍に自分自身が2包をぬるま湯に溶かしてゆっくり飲んだら、すぐに胃腸の調子がよくなった。
(なかなか治らないニキビ。根元には痰湿(たんしつ)がある。五涼華などで表面の炎症をとっても今ひとつの時には痰湿と考える。チャ○がニキビに良い理由)
<2011年8月29日 我が家の庭 夏水仙満開>
…
「不妊漢方…体外受精とアレルギー性鼻炎の関係は無視しないこと…免疫↓、着床、流産対策に」
「不妊漢方…体外受精サポート…体外受精での採卵失敗、空砲、変性卵、小卵胞、未熟卵、卵巣の腫れ、着床失敗、着床障害、遺残卵胞への漢方対策」
「12年間ずっと望んできて、かなわなかった夢に初めて近づけた私の気持ちのようです。」
こちらのコラムなども参考になりましたら、幸いです。
…
不妊症・婦人科疾患には経験豊富な漢方薬剤師、国際中医師、不妊カウンセラーが漢方支援。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
ホームページはこちら! →土屋薬局 中国漢方通信
サテライトブログはこちら→土屋薬局のはてなブログ
山形県東根市神町の土屋薬局