土屋薬局ブログ|子宝漢方、痛みしびれ、気になる不調

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

中医不妊症お茶の間講座 「卵管閉塞」 クラミジア感染症による(4)

正常卵管 

子宮外妊娠→卵管の繊毛細胞の動きが悪い 

精子は卵管に3日間生きている。 

☆卵管閉塞の原因 

腸内の炎症が卵管へ移行 

腹腔内の虫垂炎などの炎症が卵管へ移行 

細菌感染 

STD(クラミジア、トリコモナス、淋病など) 

子宮内膜症など 

おなかの手術後の癒着 

 

卵管性不妊は先進諸国で36%程度であるのに対して、アフリカ諸国では85%にのぼるというデータがあります。 

卵管性不妊のリスク要因は、STD(クラミジア、トリコモナス、淋病)、複数の性的パートナー、低年齢での初回性行為、人種差、社会経済、避妊手段の有無などが関係しています。

 

○卵管閉塞の症状 

腹痛、腹張、排卵期前後の腹痛、下り物(粘りがあって臭う、黄色い、緑色) 

卵管の子宮の入り口が詰まっていると精子が入らない、卵管采の閉塞は卵子が通らない。…

 

<卵管性不妊> 

現代医学の卵管性不妊の治療法 

腹腔鏡下卵管形成術、カテテリゲーション、GIFT、体外受精 

 

卵管疾患中医弁証 

不妊→胞脈不通→湿熱阻滞、淤血阻滞 

湿熱と淤血がおもな卵管不通の原因。

 

○腹痛 

腹痛は張って痛い、排卵前後の張りが辛い、鈍痛、抑えると喜んだり、嫌いだったり。激痛 

○帯下 

おりものが白っぽい(薄い)か臭うか(黄色、ネバネバ、粘調)。あるいは汚い血が混ざっている 

○月経失調 

不正出血、経血の塊が多い、腰痛 

 

中成薬の対応 

清熱利湿法:湿熱を解消する、五行草(おりものに対応) 

活血化淤:破血化淤(水蛭製剤)(癒着に) 

健脾化痰法:補中丸、健脾散(湿をとるために) 

+ 

大柴胡湯:腹痛(排卵痛、排卵にお腹が張って痛い)、便秘 

破血化淤(ピクノジェノール製剤):疼痛(BBT低め、高温期から生理中に痛みの緩和) 

チャガ:卵管留水腫、水腫(炎症からきたむくみ、免疫の調整) 

丹参製剤:血塊(お腹が張って痛い)、生理痛 

 

周期に対応方法 

○低温期、卵胞期に重視

清熱除湿活血:5つの花の生薬(せいねつ)、おりものが多かったら五行草、活血に破血化淤(水蛭製剤) 

○排卵期を主導 

排卵をさせることが大切 

癒着を剥がす時期:活血剤+気を上昇させる漢方薬(卵管のぜん動運動を良くする) 

○高温期前半までサポート 

受精卵の移動、着床のために

 

 

卵管閉塞によく勧める中成薬 

破血化淤(淤血、癒着の除去) 低温期、排卵期 

チャガ(炎症を抑え、水腫に) 低温期、高温期の7日まで 

大柴胡湯(癒着を剥がす) 排卵期~高温期のの5日目 

気を上昇させる漢方(卵管蠕動をよくする、子宮収縮もよくする) 排卵期~高温期の5日目 

美肌油(炎症を抑える) 生理以外

  

子宮内膜症、クラミジア感染の対応 

急性炎症…抗生物質+五つの花の漢方、チャガ(分泌液を抑える、分泌液が多いほど癒着する) 

慢性炎症…5つの花の漢方、破血化淤(水蛭製剤)、三年から七年の漢方 

美肌油…急性期、慢性期につかえる 

 

女性を美しくする漢方…量が多いほど炎症を抑える力が強いという中国のデータがある。子宮内膜症には、常用量が良い。十分効き目がでる。 

クラミジア感染症には多く使っても良い。 

卵管閉塞、そんなに難しくない。 

中成薬で積極的に対応で妊娠につながる。 

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<2011年3月2日 中国四川省 「成都パンダ基地」 パンダ可愛いです!>