前号 「本年度第一回目の中医不妊症お茶の間講座 薔薇の第一回がありました。テーマ 子宮筋腫の漢方」からの続き、子宮筋腫について中医学的、中国漢方的なまとめの2回目です。
今回で完結編です。
子宮筋腫の漢方相談は、50代のかたでもありますのでしっかりと勉強していきたいです。
子宮筋腫の原因
<以前からの認識>
1)月経初潮前は筋腫がない
2)妊娠中は筋腫が増大
3)閉経後に縮小(治療後の関係でも)
<最近の認識>
1)P4のほうがE2よりももっと重要
抗P剤→筋腫を委縮させる
2)HCG,FSH、LH,TSH、PRLに子宮筋層 に対して促進作用がある
(筋腫は血管の数が多いので漢方の効き目が良いかも)
活血剤を使うと良い?悪い?
子宮筋腫に対しては活血化淤が主流
血流の改善、微小循環を調整し体内の淤積を吸収させる意味がある。
子宮筋腫は不妊の原因になりやすい。
着床障害、子宮が歪む、内膜炎→出血しやすい、着床しにくい、多発性子宮筋腫→着床する場所がない、胎盤ができにくい→流産しやすい
ピル→生理を6ヶ月止める→生理が再開するとお腹が減っている状態でかえってリバウンドしてしまう。
<中成薬、漢方の治療では>
1)4センチ以下の筋腫にお勧め
2)1~2センチの筋腫が一番いいと言われている
3)性腺軸を刺激する生薬や女性ホルモン類似作用のあるものは気をつける
4)手術したほうがいい場合がある
<中医学では癥瘕>
病機:気滞血淤
弁証
気滞淤血→お腹が張る 冠心Ⅱ号方、丹参製剤
気虚淤血→出血量が多い 雲南省が名産のもの
陽虚淤血→冷え、腹痛 爽やかなお月様の漢方
腎虚淤血→不正出血、腰が痛い、止血 雲南省が名産のもの
血虚→冷え、出血量が多い→女性の聖薬を中心にしたシロップ
<子宮筋腫に使われるもの>
活血化淤→ニッキと茯苓配合漢方、丹参製剤、水蛭製剤
消腫化積→雲南省の魂の名産、ロシアのシベリアの大地で採取される貴重なもの、亀ちゃん製剤
※亀ちゃん製剤は肝臓の炎症にも使うし、甲状腺の腫れにも、不正出血にも
<多発性子宮筋腫>
ロシアのシベリアの大地で採取される貴重なものを5ヶ月以上服用する
妊娠する前にはまず手術→術後に妊娠のチャンスとなる(再発するまで)
ロシアの北の大地で採れるものは筋腫の再発を抑制する
<周期調整法、とおり名は周期療法では>
周期にあわせて活血化淤
生理期→活血化淤、排泄
低温期→補腎剤と併用
ホルモン剤との併用は、ロシアのものだったり、田んぼに住むチュウチュウするもの、雲南省特産のものなど
高温期→温陽活血
高度が高い綺麗なところで採れるオイリーなもの、ロシアなもの、雲南省特産のものなど
<鼈○>
軟堅散結→肝臓癌に使った経験がある。
会員店さんでその製剤だけを使って、肝臓癌が小さくなった
<亀○、鼈○>
前立腺炎、すい臓がん、肝臓癌、甲状腺がん、筋腫にもいい
癌のときには1日2包、筋腫のときには1日1包でもいい
弓帰調血飲第一加減→生理痛、ネバネバ、トロトロに使う
<2015年2月15日>
手前が若木山、左手の奥が大森山です。
東根市を代表する山々です!
大森山の右手にある異様な形をしているのが黒伏山です。
垂直に近い山の形が印象的です。
こちらは東根市の観音寺方面です。
そろそろ春めいてくるころでしょうか。